溺愛〜ラビリンス〜
「じゃあね?」
と言って柚は教室に入って行った。
「爽さん何かあったら連絡します。」
上森がそう言って柚を追った。
教室に入った柚は、嬉そうに立花と挨拶を交わしている。久しぶりの学校で心配したが、取りあえずクラスの中にすぐ馴染んで行ったみたいだ…
問題は淳稀が来てからだな…こういう時クラスが別だと厄介だな…今更仕方ない事だが…
少しすると上森が廊下にいる俺の所に来た。何かあったのかと緊張が走る。
「柚、大丈夫そうよ?」
態々言いに来てくれたのか?
「あぁ…分かったサンキュ。」
気づかってくれた上森に感謝し
「柚に何かあったら…俺にも連絡してくれ。」
と頼んだ。
「良いけど…私、あんたの番号知らないよ?」
予想外の言葉を言われてから気がつく。そうか…俺も上森の番号知らなかったな…
「番号交換してくれ。」
俺は携帯を出して上森と番号を交換した。
「じゃあ頼んだな?」
上森にそう言って自分の教室に行く…振りをした。
やはり淳稀が来てからが問題だからな…それまでは様子を見たい。