溺愛〜ラビリンス〜
「うん。ずっと乗りたかったの。でも今まで遊園地に来る事すらできなかったでしょ?翔兄ぃ達と来るのは無理でも、亜莉沙達とでも来たいなぁって思ってたんだ。それで絶叫系いっぱい乗るのが夢だったの。でも思いがけずチームのみんなと来れて嬉しかった…」
柚は嬉しそうに言う。こんなに喜ぶなんて思わなかったな…
「そうか…俺もみんなも柚が喜んでくれて嬉しい。またいつでも連れて来てやるからな?」
俺が笑いながらそう言うと、柚は顔を歪ませ一瞬辛そうな表情をしたがすぐに笑顔になる。
「うん…ありがとう。」
「柚?」
俺が心配しているのが分かってか、柚は困ったような戸惑ったような顔をした。
「翔兄ぃは優しすぎるよ。私、自分の事で精一杯で返事だってまだできない…」
俯き話している声がどんどん小さくなっていく。
「待つって言っただろ?そんな事気にするな。今は自分の事を考えるんで良いんだよ。」
柚の頭を撫でながら言うと俯いていた顔を上げた。
「私ね少しずつ考える。翔兄ぃだけじゃなく、ゆうくんにも返事をしなきゃならないし。それから…あつくんにもいずれ向き合わなきゃならないと思ってる…もう少し待ってて?」