溺愛〜ラビリンス〜
「クックックッ…笑って悪かった。でもキスしたのは謝らないぞ?」
「翔兄ぃ?」
柚は俺の言葉の意味が理解出来ず不満そうに俺を見る。
「好きな子に触れたい、キスしたいって思うのは当然の事だろ?」
「あっ、あの…そうだけど…その…私は…気持ちが追いついてないから…そんな事されたら…焦ちゃうよ…」
俺が素直な気持ちを言うと、柚は恥ずかしそうに視線を反らして、焦ってカミながら話す。
「別に良い…焦った柚も可愛いからな?」
俺がそう言うと、柚はハッと何か思いついたような顔をした。
「ちょっと、翔兄ぃ。まさか私の事焦らせようとしてわざとしたの?」
柚はキスをしたのをからかわれたと思ったようでムッとしている。
「柚はどんな顔も可愛いから言ったんだ。わざと焦らせようとした訳じゃない。」
俺がそう言うと柚はまた俯いてしまった。
「柚?」
「翔兄ぃは…優し過ぎるよ…」
俯いたままの柚の声は、少し震えている気がした。