溺愛〜ラビリンス〜

「…俺の優しいのは柚限定だ。だから俺の事を優しいなんて言うのは柚位だ…チームの奴等は俺の事を鬼だ位に思ってんだろう…学校の奴等なんか、怒らせたら止められない怪獣位に思ってるな…」


俺がちょっとふざけた口調で言うと、柚は顔を上げた。


「プッ…もう翔兄ぃったら…」


視線を合うとおかしそうに笑った。


「あっ翔兄ぃ…頂上だよ。」


柚の言葉に窓を覗けば、間もなく頂上までという所まで昇っていた。


「うわーやっぱり高いねー?」


柚が興奮した様子で言う。


「そうだな。」


下を覗いている柚に思い切って、俺が観覧車に乗った一番の目的を伝る。


「柚?」

「何?」


「キスして良いか?」


「えっ?」


俺の問いにさっきしたのにといった表情をする柚。俺がしたいのはそんなキスじゃない。


「ほっぺじゃなくキスして良いか?」


「えっ?」


戸惑っている柚に俺の目的を分かるように話す。


「この観覧車に乗って頂上でキスすると、絶対にそのカップルは別れない。」




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