溺愛〜ラビリンス〜
「龍也さん本当すよ。若にも驚きましたけど、龍也さんのテンションの高さにもびっくりです。今日見た事、組の人に話しても誰も信じてくれませんよ。」
「ハハハ…そうだな?だから内緒な?これ以上悠斗の機嫌が悪くなると困るからな。」
「了解っす。」
前で繰り広げられる会話に聞き耳をたて、普段のゆうくんや龍也くんて一体どんななのか心配になるけど、また私が聞くとゆうくんが機嫌悪くなったり、龍也くんがゆうくんに怒られたりしそうなのでもう何も言わない事にした。
「若、もうすぐ着きます。」
少しすると森さんがゆうくんに声をかけてきた。
「あぁ…」
もう着くの?辺りを見回すと、左前方の方にそれらしい建物が見えてきた。
「ゆうくんあれかな?」
興奮してゆうくんの腕を掴み聞く。
「あぁ、あれだな。もうすぐ着く落ち着け。」
「うん。」
車は交差点に差し掛かり左折した。そして数分進むと水族館の建物が間近になり敷地内に入って行く。
「ブッ!」
隣からいきなり吹き出す声がしてゆうくんを見ると笑っている。