溺愛〜ラビリンス〜
「ありがとう。」
ゆうくんにお礼を言うとゆうくんが笑顔で頷いた。
「ここからは二人で行動してもらって良い。先に組の下の奴等に中も確認させてあるから安全だと思う。俺は離れた所にいる。何かあったら言ってくれ。」
「あぁ…」
「柚ちゃん、悠斗の事宜しくね?」
「はい。行ってきます。」
龍也くんに挨拶してゆうくんと建物へ向かう。
入場口でチケットをゆうくんが買ってくれて中に入ると、カップルや家族連れで混んでいた。
中にはカップルの女性が彼氏そっちのけで、ゆうくんを見て頬を染めている人もいた。
でもゆうくんはそんな視線をまったく気にする事なく、私をエスコートしてくれた。
ゆうくんのレディファーストの対応にちょっと戸惑ったけど、元々ゆうくんは昔から優しくて私を守ってくれたり、泣いていれば慰めてくれる人だった。それを思い出したら、昔に戻ったようでとても嬉しくて自然とエスコートを受け入れていた。
建物に入って最初のエリアはカラフルな色とりどりの魚が泳ぐ水槽があった。
「キレイ……」
思わず呟きじっと水槽を見つめていた。