溺愛〜ラビリンス〜
撮した写真を確認しながら、ゆうくんは嬉しそうな表情をしている。
「柚イルカのショーは見るだろ?」
「うん!」
「ショーまで30分以上あるから、もう少しここを見るか次のエリアに行くかどっちが良い?」
「うーん…海月もっと見てたいけど…他のエリアも全部回りたい。」
「クッククッ…じゃあ、取り合えず次のエリアを見るか?全部回って時間あればまた海月見に来よう。」
「そうだね。じゃ行こう!ショーの時間の前にあと1つエリア見たい。」
「分かった。行こう。」
次のエリアへと向かいながらゆうくんに聞いてみる。
「ゆうくんさっきから私ばかり楽しんじゃってるけど、ゆうくんは見たいものとかないの?」
「あ?……見たいものなら見てるから心配すんな。」
「そうなの?」
ゆうくんは何を見たかったのかな?
「ゆうくん…何見たかったの?」
気になって仕方なくて、聞いてみた。ゆうくんは少し戸惑った顔をしてから小さい声で答えた。
「…………柚。」
「えっ?」