溺愛〜ラビリンス〜
それからしばらく経ってもゆうくんは帰って来なかった。やっぱりさっきの女性と話ししてるのかな?もうそろそろショーが始まるのに……
「柚、遅くなって悪い。」
ちょっと暗い気分になっていると、ゆうくんが息を切らせて帰って来た。
「ううん大丈夫だよ。」
ゆうくんの姿を見てホッとして笑顔で答える。
「ほらカルピス。」
「ありがとう。」
ゆうくんからカップを受け取る。カルピスを一口飲んで喉が渇いていた事に気づいた。
「美味しい……ゆうくんは何にしたの?」
「あ?アイスコーヒーだ。」
ゆうくんに似合っているな…でも同い年なのに飲み物にも差が出ている。コーヒーって絶対ブラックだよね…
私がそんな事を考えていると、ゆうくんが怪訝な顔をして私の事を見ていて心配そうに声をかけてくる。
「どうした?」
「アイスコーヒーってブラック?」
「あぁ…何でた?」
「ゆうくんのイメージだから……」
私は思わず口走る。