溺愛〜ラビリンス〜
私達がそんな会話をしていると、さっき隣に座っていた女性が席に戻って来た。だけど何だかさっきと雰囲気が違う。気のせいかな?
ゆうくんの隣に座った女性は突き刺すような視線を私に向けると、視線を反らして一緒に来た男性に話しかけた。
視線の鋭さに怖くなって固まっていると、ゆうくんが気がついて声をかけてくる。
「柚、大丈夫か?」
心配そうなゆうくんの顔を見て慌てて気をとり直す。
「うん大丈夫…」
「そうか…」
落ち着かない雰囲気の中いよいよショーが始まった。
「皆さんこんにちは!」
係のお姉さんがハイテンションで挨拶をする。
「「「「こんにちはぁ」」」」
子供達が元気に挨拶を返している。
私はゆうくんの隣の女性が気になり、黙ったままお姉さんの様子を見ていた。
「元気なご挨拶ありがとう!今日は御来園ありがとうございます。私はイルカの係員をしています美奈子お姉さんです。よろしくお願いします。」
会場からは拍手がわく。私も軽い感じで拍手をした。
「では早速、本日のショーを行うイルカくん達を紹介します!」