溺愛〜ラビリンス〜

「柚が気にいって良かった。」


「ゆうくんは?気にいった?」


ゆうくんはこんな可愛い感じのものは嫌だったかな…とちょっと心配だったから聞いてみた。


「あ?俺は……柚とお揃いなら何でも気にいるよ。」


「フフッ、じゃあちゃんとお部屋に飾ってね?」


ゆうくんの優しい返事にとても嬉しくなってしまった。


「あぁ…飾る。」


「約束だよ?」


「あぁ……」


話しながら水族館を後にして駐車場に戻ると、車は準備されていた。


「お帰りなさい。」


森さんが出迎えてくれた。


「ただいま。お待たせしてすみません。」


私が挨拶すると森さんは顔を少し赤くして右手を前に出し振った。


「とんでもないです。俺の事は気にしないで下さい。」


「柚ちゃん、森はうちのがさつな男所帯にいるから、柚ちゃんみたいに行儀の良い挨拶されると焦るんだよ。」


後ろから声がして振り向くと龍也くんが立っていた。


「龍也くん?」


後ろから何で現れたのか疑問に思っていると、見透かすように龍也くんが話し出す。





< 461 / 671 >

この作品をシェア

pagetop