溺愛〜ラビリンス〜
「柚が気にいって良かった。」
「ゆうくんは?気にいった?」
ゆうくんはこんな可愛い感じのものは嫌だったかな…とちょっと心配だったから聞いてみた。
「あ?俺は……柚とお揃いなら何でも気にいるよ。」
「フフッ、じゃあちゃんとお部屋に飾ってね?」
ゆうくんの優しい返事にとても嬉しくなってしまった。
「あぁ…飾る。」
「約束だよ?」
「あぁ……」
話しながら水族館を後にして駐車場に戻ると、車は準備されていた。
「お帰りなさい。」
森さんが出迎えてくれた。
「ただいま。お待たせしてすみません。」
私が挨拶すると森さんは顔を少し赤くして右手を前に出し振った。
「とんでもないです。俺の事は気にしないで下さい。」
「柚ちゃん、森はうちのがさつな男所帯にいるから、柚ちゃんみたいに行儀の良い挨拶されると焦るんだよ。」
後ろから声がして振り向くと龍也くんが立っていた。
「龍也くん?」
後ろから何で現れたのか疑問に思っていると、見透かすように龍也くんが話し出す。