溺愛〜ラビリンス〜
「分かりました。」
お母さんが厳しい表情で返事をした。翔兄ぃの傍にずっと居たいけど、今の状況ではそれも叶わないのは仕方ない…
「心配でついて居たいと聞いていますが、翔真くんが一般病棟に移るまではまだ少しかかると思います。ここではお母さん達が居る場所もありませんから疲れるでしょう?一般病棟に移ってから付き添うのでも良いんじゃないですか?」
「…ありがとうございます。でも安定していない状態だからこそ、急変したりしないか心配なんです。昨夜も別の看護師さんにお願いしましたけど、廊下でも良いので傍に居てあげたいのでお願いします。」
看護師に頭を下げるお母さんに倣って私も頭を下げた。
「お願いします!」
二人で頭を下げると、看護師さんはため息を吐いた。
「翔真くんはご家族や彼女に本当に愛されているんですね…治療の邪魔になっては困るので、病室の中へは決められた面会時間に短時間でと言うルールは守って下さいね?」
「「はい!」」
「廊下でもスタッフの作業の邪魔にならないようにお願いします。それと…看病は長期戦になります。最初から無理をしないようにして下さい。」
「はい…」