溺愛〜ラビリンス〜
「柚ちゃん…どうしたの?翔真の容体は…大丈夫なんだよね?」
私が泣いているので、翔兄ぃの容体を心配した渉くんは少し焦った声で聞いてくる。
「…ッツ、うん…翔兄ぃは特に変化なくて、まだ目を覚ましてないの。」
「そう…」
私の所為で心配させてしまったので、必死で状況を説明すると、渉くんはホッとした表情をした。そして私が何で泣いていたのか察したのか、もう何も聞いて来なかった。
「ユズユズ…泣くなよ。翔真は大丈夫だから!アイツはうちのチームのトッブを張ってるんだぞ?そんな奴がこれ位の事でくたばったりしないから!アイツは不死身だ!」
爽くんが明るく、いつものようにおちゃらけながら励ましてくれる。
「うん…ありがとう爽くん。渉くんも私の所為で誤解させて…心配させてごめんね?」
「柚ちゃん…良いんだよ。俺達には気を使う必用ないからね?だから気にしないで、辛いなら何でも俺達に吐き出して良いから。翔真が目覚めるまでは、俺達が柚ちゃんの事を守るし、支えるからね。」
渉くんがいつもの優しい笑みを私に向けながら気使ってくれる。
「渉くん…」