溺愛〜ラビリンス〜

「そっか…柚ちゃん朝御飯食べた?」


「えっ?朝御飯…はお母さんと一緒に食べたよ。」


また話題が変わって、意味が分からず答えた。


「そう…じゃあ、おばさんが帰って来るまでまだ時間もあるし、ちょっと二人で話しをしない?」


「えっ!?」


次々に予想もしない渉くんの言葉に、ついビックリして変な声で叫んでしまった。慌てて口に手をやって辺りを見回した。爽くんの事を注意できないじゃない…私…


「クスッ。じゃあ行こうか?」


渉くんは気にする事なく、そう言って私の手を引いて歩き始めた。


「ちょっと、俺はどうすんだよ!」


爽くんが不満そうに渉くんに怒鳴る。


「ここに俺達といると、爽は騒ぐだろ?一緒にいて恥ずかしいし、騒げば病院に迷惑が掛かるからな。流石の爽も一人でここにいるのなら騒げないだろ?丁度良いじゃないか。」


そう言ってちょっと意地悪な表情をする渉くんに、爽くんは悔しそうな顔をして睨んでいる。


「あの…渉くん?」


二人が喧嘩にならないか心配になり、渉くんに声をかけた。





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