溺愛〜ラビリンス〜

「何だよ、お茶するなら俺も連れてけよな!ズリィな…」


爽くんは文句を言いながらお店の中に入って来て、私の隣に座ると大きな声で店員さんを呼んだ。

「すみませーん!」


爽くんの声に店員さんがすぐにやって来た。


「お待たせしました。」


「アイスコーヒーとナポリタン大盛りで!」


「はい。アイスコーヒーとナポリタン大盛りですね?かしこまりました。」


店員さんは注文を聞くとさっさと去って行った。


「お前…メシまで食うのかよ?」


渉くんが呆れたように爽くんを見る。


「腹減ってんだよ!まったく…最初から誘ってくれればもっと早く朝メシ食えたのに…」


爽くんは呆れ顔の渉くんを気にする事なく、誘ってくれなかった事に剥れている。


「お前がいるとまじめな話しができないから置いてきたんだよ。来なくて良いのに…まったく…」


渉くんも負けずに言い返す。私は何て言って良いか分からないので、ミルクティーを飲みながら二人の会話を聞いていた。




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