溺愛〜ラビリンス〜
「おばさん…俺は何もしてないから、気にしないで下さい。」
渉がそう言うと母さんは首を振った。
「渉くん達がどんなに翔真の事を心配してくれていたか…それに…翔真の代わりに色々やってくれていたの分かってるわ。私達は翔真の事で手一杯で…渉くん達に感謝してるの…ありがとう。」
「おばさん…」
「凌くん達にもよろしく伝えてね?本当はすぐにみんなに翔真と面会してもらいたいけど、まだそこまで許可が出ていないから、今日は渉くんに代表で来てもらったけど…もう少しして許可が出たら、みんなにも会ってもらうからね?」
「はい。」
「取り合えず、明日一般病棟に移る事になったから。もうちょっと待っててね?」
「そうなんですか?良かった…みんなに伝えておきます。」
「ええ…」
「じゃあ、長居すると翔真に負担になるから俺はそろそろ帰ります。」
渉は母さんにそう言うと俺の方を見た。
「翔真、また明日来るからな?」
渉がそう言って退出しようとしていた。
「渉!」
俺はそんな渉を引き止めた。