溺愛〜ラビリンス〜
「お前が目を覚ましてホッとしたろうし、嬉いだろうけど…多分、今の柚ちゃんは翔真にどう接すれば良いか…とか、本当の事をいつ打ち明ければ良いんだろうとか、凄く悩んで苦しんでいると思う。」


渉はずっと傍で見守ってくれていたからこそ、柚の気持ちが痛い程に分かるんだろう。


「…そうか…渉…今まで柚を支えてくれてありがとう。」


俺は渉に頭を下げた。


「翔真止めろよ!俺は…俺達はお前にそんな事して欲しくて柚ちゃんを守ってきたんじゃない。分かるだろ?」


渉は俺が頭を下げるのをすぐに止めろと言った。

「…分かった。すまない…」


俺が頭を上げると渉はホッとした表情になって、すぐ真顔になると口を開いた。


「…なあ、翔真…」


「何だ?」


「色々考えたり、解決しなきゃならない事が沢山あるが…先ずは柚ちゃんの事だ。どうするつもりだ?」


渉は心配そうに聞いてきた。


「…渉…柚と俺はどんな事があっても離れられない絆がある。例え柚がどんな事になっても…俺はずっと柚の傍にいる。もうずっと前からそう決めていたし、それが俺と柚の運命なんだと思っている。」






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