溺愛〜ラビリンス〜

「…退院してからで良いのか?」


「あぁ…こんな格好をアイツに見せたくないしな。それに…アイツを目の前にしたら、歯止めが効かなくなると思うから、体がある程度治ってからの方が良いだろ?」


「フッ…そうか。分かった。じゃあさっさと治すんだな。早くしないと爆発するだろ?クックックックッ…」


凌は俺の返事に満足した様子で、少しも驚いていない。その事に内心ムカッとして、舌打ちを心の中でした。


「フッ…分かってる。凌…俺が復帰するまで、柚の事抜かりないようにしろ。他の事は目を瞑るが柚の事は大目に見ないからな?それと、早く良くなって欲しいなら、お前等煩いから年中来んな。」


俺が毒を吐くと凌は気にする風でもなく、


「ハイハイ…翔真が復帰するまで完璧にユズ姫の事を警護しますよ。で、ユズ姫を病室まで送ったら、俺達は中に入らないで、二人でラブラブな時間を過ごしたいんだよね?みんなによーく言っておくよ。クックックッ…」


俺言葉の挙げ足をとった。


「チッ。」


俺はこれ以上挙げ足をとられないように、不機嫌そうに舌打ちをして凌を睨んだ。




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