ツンデレ社長の甘い求愛
感じてしまった自分の気持ちに一気に興ざめていく。

いやいや! キュンときたはおかしいでしょ!
違う、素直になれない子供みたいな一面にクスリでしょ!!


グルグルと考え込んでしまっていると、怪訝そうに私の様子を窺っている社長と目が合い我に返る。

なにをやっているのだろうか、私は。
社長の前で。

わざとらしく咳払いをすると、社長は気に食わなそうに顔をしかめた。

「おい、こっちは羞恥を晒してまで言ったんだ、それに対しての返事を早くよこせ」

――うん、やっぱりこの社長に対して胸キュンはあり得ない。

これが人にものを頼む人の態度?
偉そうに腕を組んで私を見下ろしている人の態度が!!


でも、な。
これが社長の限界なのかもしれない。

普段の社長からしたら、かなり妥協していると思うし。

自分が一番、自分の考えが正しいって人が、一社員である私に頼んでいるのだから。

本音を言えば社長に付き合って、仕事といえ一緒に食事をとるなんて御免だけれど、ここは仕方ない。
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