ツンデレ社長の甘い求愛
遠巻きにみんなの様子を見ていると、背後からポンと肩を叩かれた。

驚き振り返ると、そこには上機嫌の部長の姿。


「いや~! 馬場くん、今回のプレゼンも素晴らしかった!! 私も鼻高々でいられるよ」

「ガハハ!」と威勢よく笑う我が第一企画部の部長は、御年三十五歳になる中堅社員だ。


今井社長に代わってから、大きな人事異動があった。

それは主に企画部だったりする。

それまでの企画部はベテランがズラリと顔を揃える、いわば社内における花形部署のひとつだった。


それが今井社長になってから、大きく変わったのだ。

新しい発想を求めたいという理由で、企画部は主に若手社員で揃えられた。


入社当時から企画部に配属されていた私としては、はっきり言って今のメンバーでの仕事は非常にやりやすく、遣り甲斐がある。


以前はベテラン社員の鶴の一声で企画書を作っていたが、今は違う。


お互いガンガン意見出し合って、ベテランだとか経験が少ないからといった理由で、自分の意見が通らないことは決してない。


なによりチームワークの良さが、仕事により一層やる気を与えてくれているのかもしれない。
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