ツンデレ社長の甘い求愛
隣の改札を抜けた相手は、同期であり第二企画部所属の仙田くんだった。

お互い声を上げ、邪魔にならない場所に移動した。


「今日第一全員で飲み会って聞いたけど、馬場は行かないのか?」

「うん、ちょっと……」


言葉を濁すと仙田くんは察してくれたのか、「そっか」と呟いた。


「俺はこれから営業の佐久間たちに慰め会やってもらうんだけど、馬場は誘っても来ないだろ?」

「……ごめん」


せっかく誘ってもらったのに申し訳ないけど、参加はできないや。

謝ると仙田くんはすぐに「気にするな」って言ってくれた。


「ダメ元で誘っただけだから。……それに理由はなんとなく分かるしな。どーせあれだろ? 噂の彼氏と約束でもしているんだろ?」

「まぁ……」


疑うことを知らない顔で言われちゃうと心が痛い。

「やっぱりな。悪かったな、約束あるのに引き留めて。また今度時間が合えば昼飯一緒しようぜ。そこで愚痴を聞いてくれよ」

「うん、了解!」
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