ツンデレ社長の甘い求愛
仙田くんとは配属部署は違うものの、仕事内容が同じってことで、入社当時からなにかと仲良くさせてもらっていた。


「言ったからな? 約束だぞ!」

「分かっているってば」

再三私に念を押すと、仙田くんは「お疲れ」と言って人混みの中へと消えていった。


仙田くんのことは好きだ。
気軽に話せるし、時にはお互いの愚痴を話したり相談し合ったりできるし。


仙田くんの姿が見えなくなると、私もホームへ向かっていく。

帰宅ラッシュの今、かなりの人混みだ。


さっきの断り方、大丈夫だったかな?

誘ってもらえるのは嬉しい。

部署内の飲み会にだって、本当は参加するべきなのかもしれない。


じゃあなぜ断ったのか。

まず第一に私は外でお酒を飲むのが好きではない。

それに弱い方で、一杯飲めば充分。けれど同期は酒豪の人が多く、出席したら無理やり付き合わされてしまう。

飲むのなら、家でのんびり派だ。

それでも同期たちとだったら、楽しく飲めるかもしれないけれど、そのメンバーに問題がある。
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