ツンデレ社長の甘い求愛
嬉しい言葉に目頭がジンと熱くなっていく。

なにそれ、感激を通り越して感動なんですけど。

「それに最近、仕事を任せてもらえるようになって、私も頑張らなくちゃって思えるようになりました。……まだまだかすみ先輩の足元にも及びませんが、早く即戦力になれるように頑張りますね!」

恥ずかしそうに言いながら、亜美ちゃんは自分のデスクへと戻っていった。

そんな彼女の背中を見つめてしまう。

以前、社長に全部ひとりでやりすぎと言われてから、少しずつ仕事を後輩に任せるようになった。

それがしっかり伝わっていたんだと思うと、涙が出そうだ。

本当に私は社長の言う通り、後輩や周囲が成長できるチャンスを潰していたんだな。

これじゃ上に立てるわけがない。

一見傲慢な態度で社員たちを恐怖に陥れている社長だけれど、本当は違うんだよね。

誰よりも社員の成長を願っているんじゃないのかな?

厳しいのは当たり前だよね。けれどそのおかげで社員の仕事に取り組む姿勢も変わるし、製品のクオリティも上がると思うし。

そう思うと社長は誰よりも、社と社員のことを想っている人なのかもしれない。
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