ツンデレ社長の甘い求愛
いや、もちろん思っているだけで口には出さないけど!!

「次はいつだ?」

「はっ、はい! 次回は予定では一ヵ月後を予定しております!」


緊張からか開発部の社員の声が大きくなる。

すると社長は顎に手を当て、少し考えた様子を見せた後、いつものように厳しい口調で言った。

「そのときには、販売しても恥ずかしくないレベルまで上げてこい。次回も参加する」

社長の「参加する」の言葉に、会議室内にいるみんなの顔が一瞬にして強張った。

そりゃそうなるよね。

本当だったら次も社長の参加予定はなかったわけだし。

「以上だ。――馬場、ちょっと」

「え?」

急に名前を呼ばれ顔を上げた時には、社長はもう既にドアの方へと移動していた。

そしてドアの前で立ち止まると、振り返り顔で「早く来い」と訴えかけてくる。

「はい」

促されるがまま社長の元へ向かうものの、頭の中はハテナマークで埋め尽くされていく。
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