ツンデレ社長の甘い求愛
いくら同期と言っても、仙田くんのように良好な関係を築けている同期ばかりじゃない。

中でも仙田くん周辺の同期とは、どうもそりが合わない。


今日来るメンバーは誰と誰が来るか分からないけれど、とりあえず名前が上がった営業部の同期、佐久間くんとは親しい間柄ではない。


他に誰が来るか聞かなかったけれど、安易に参加などできなかった。

そしてなにより、仕事以外のプライベートはひとりのんびりしたかった。

今日は特に花の金曜日。

帰ってからやりたいことがたくさんある。


自然と足取りは軽くなり、エスカレーターではなく階段を利用してホームへ上がっていった。


毎回断る理由に悩みに悩み、たどり着いた先が架空彼氏の存在だった。

これが意外と一番良い断り方だったりするんだよね。


まぁ……その代償として、私が付き合っている彼氏が噂で、とてつもなくハイスペックな男になっているようだけど。

別に誰かに紹介するわけでもないし、所詮噂は噂。

周りになんて思われようが、気にしなければいいだけの話。
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