ツンデレ社長の甘い求愛
「どうもこうもありませんよ! どうして私たちに話してくれなかったんですか? かすみ先輩のハイスペック彼氏が社長だって!!」

「…………へ?」


突拍子もない話に、ポカンとしてしまう。


「そうですよ! 水臭いじゃないですか! そりゃ言いづらいのはわかりますけど……っ!」

「私たち、口外したりしませんでしたよ? むしろ全力で応援しますし!!」


亜美ちゃんに続いて次々と言われても、頭がついてけない。

みんなはなにを言っているの? 私の架空の彼氏が社長だと?


「ちょっ……! 違うから!! そんなわけないでしょ!? そもそもそんな話を誰から聞いたのよ!」


思わず立ち上がり声を張り上げてしまうけれど、亜美ちゃん達は顔を見合わせ言ってきた。


「みんな話していますよ。もう社内中の噂です。かすみ先輩、コンビニに買い物に行ったとき、誰かに聞かれなかったんですか?」

「誰かにって……」


ん、ちょっと待って。

さっきまでずっと疑問に思っていたけれど、もしかしてやたらと視線を感じたのは、そういうこと!?


「昨日、会長の生誕パーティーにふたりで行ったそうじゃないですか。何人もの社員が社長とかすみ先輩を見たって言っていましたよ?」

亜美ちゃんの話にハッとする。
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