ツンデレ社長の甘い求愛
そう、だよね。

会長の生誕パーティーだもの。うちの社員も沢山招待されていたはず。


浅野さんがしっかり根回ししますからという言葉を真に受けて、こうなることを考えずに出席してしまったけれど……会長の喜ぶ顔を見れて良かったと思っていたけれど……社長の意外な一面を見れてときめき、喜んでしまっていたけれど!!


これはちょっとマズイ状況ですよね?


不測の事態に変な汗が流れそうになる。


「しかもあの社長が酔っ払いから、かすみ先輩のことを助けたそうじゃないですか! もう社長ファンの女子社員は嫉妬という名の醜い感情をぶちまけていましたよ」


興奮気味に話す後輩だけれど、聞かされたこっちはゾッとしてしまう。


なるほど、女子社員から感じた視線の正体は、嫉妬が含まれていたんだ。

だからいつもとは違う気がしたんだ。


「でも相手が社長じゃそりゃ誰にも言えませんよねー」

「確かに! でも聞いて納得です。お似合いですよ、おふたり」

「うちの会社で社長に立ち向かえるのはかすみ先輩だけですしね! あっ、もしかしてそこから愛が生まれちゃったりしたんですか?」


質問ラッシュに本気で困り果てる中、部長が血相を変えて飛んできた。

「ばっ、馬場くん大変だ! 会長がお呼びだ」

「会長がですか?」

「あぁ、大至急来てほしいと連絡があった」
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