ツンデレ社長の甘い求愛
「その様子だと、浅野の判断は間違っていなかったようだぞ? 良い仕事をしたな」
「いえ……」
会長に褒められるも、浅野さんは困惑した様子。
事情を知らない会長は、昨夜私と社長が一緒に過ごしたと勘違いしているのかもしれない。
いや、あながち間違ってはいないけれど。
「しかし噂だけはどうにかしなければならない。噂というのはひとり歩きするものだ。早めに手を打たんとな、浅野」
「はい、心得ております」
ガラリと変わった厳しい声色に緊張が増す。
そうだ、昨日から想像とは違い優しい表情で接してくれていたから、変な緊張感が溶けていたけれど、忘れてはいけない。
今、私の目の前に座っているのは我が社の会長だってことを。
ゴクリと生唾を飲み込んでしまう。
けれど会長はまたニコニコ笑いながら私を見据えた。
「そこで馬場さん、私からの提案なんだが、近々大喜と公の場で交際宣言してみてはいかがだろうか」
「――え」
「役員たちもそれを望んでおる。皆早く大喜には身を固め、後継者を……と願っておってな」
「いえ……」
会長に褒められるも、浅野さんは困惑した様子。
事情を知らない会長は、昨夜私と社長が一緒に過ごしたと勘違いしているのかもしれない。
いや、あながち間違ってはいないけれど。
「しかし噂だけはどうにかしなければならない。噂というのはひとり歩きするものだ。早めに手を打たんとな、浅野」
「はい、心得ております」
ガラリと変わった厳しい声色に緊張が増す。
そうだ、昨日から想像とは違い優しい表情で接してくれていたから、変な緊張感が溶けていたけれど、忘れてはいけない。
今、私の目の前に座っているのは我が社の会長だってことを。
ゴクリと生唾を飲み込んでしまう。
けれど会長はまたニコニコ笑いながら私を見据えた。
「そこで馬場さん、私からの提案なんだが、近々大喜と公の場で交際宣言してみてはいかがだろうか」
「――え」
「役員たちもそれを望んでおる。皆早く大喜には身を固め、後継者を……と願っておってな」