ツンデレ社長の甘い求愛
なんて不器用で分かりにくい人なのだろうか。
私だって社長から話を聞かなければ、彼がどんな思いでいるのかなんて、知る由もなかった。
それこそ社長の言う通り、会社の人間はみんな、社長のことを恐れているし。
けれどこんな話を聞かされて黙ってなどいられない。
「――でも、女性社員から社長は絶大な人気を得ていますよ?」
そりゃもう噂が流れた途端、みんなの私を見る目は怖いし、何度陰口を叩かれてきたことか。
「それは俺が社長だからだろ? 社長じゃなくなったら俺は相手にされないさ」
うっ……! それは正論なのかもしれない。
みんな社長のスペックとなにより〝会社の社長〟というブランドに惹かれている気がしてならないから。
「おかげでこの歳になっても家庭を持てずにいる。そのせいで役員たちやじいさんから早く結婚しろって急かされているしな」
「それはっ……!」
「なんだ?」
咄嗟に言ってしまいそうになってしまった。
「それは違いますよね? だって大切な女性がいるじゃないですか」って。「そんなにうるさく言われているなら、その人と早く結婚しちゃえばいいじゃないですか」って。
「いいえ、なんでもありません」
本当は言いたかったけれど、思い留まる。
だって私が伝えたいことは、こんなことじゃないから――……。
私だって社長から話を聞かなければ、彼がどんな思いでいるのかなんて、知る由もなかった。
それこそ社長の言う通り、会社の人間はみんな、社長のことを恐れているし。
けれどこんな話を聞かされて黙ってなどいられない。
「――でも、女性社員から社長は絶大な人気を得ていますよ?」
そりゃもう噂が流れた途端、みんなの私を見る目は怖いし、何度陰口を叩かれてきたことか。
「それは俺が社長だからだろ? 社長じゃなくなったら俺は相手にされないさ」
うっ……! それは正論なのかもしれない。
みんな社長のスペックとなにより〝会社の社長〟というブランドに惹かれている気がしてならないから。
「おかげでこの歳になっても家庭を持てずにいる。そのせいで役員たちやじいさんから早く結婚しろって急かされているしな」
「それはっ……!」
「なんだ?」
咄嗟に言ってしまいそうになってしまった。
「それは違いますよね? だって大切な女性がいるじゃないですか」って。「そんなにうるさく言われているなら、その人と早く結婚しちゃえばいいじゃないですか」って。
「いいえ、なんでもありません」
本当は言いたかったけれど、思い留まる。
だって私が伝えたいことは、こんなことじゃないから――……。