ツンデレ社長の甘い求愛
「なんだよ、途中で止められると気になるんだけど」

窓からこちらへ視線を向けられ、ドキッとしてしまう。

「言えよ」


切れ長の瞳が鋭く私を捉える。

思わず吸い込まれてしまいそうになる気持ちを、必死に鎮めた。


「それはその……社長のことを嫌っていない社員もいます!」

「なんだ急に。下手な慰めならいらない」


突拍子もない話だったのか、社長は再び窓の方へ視線を向けてしまった。


下手な慰めって……! どうして信じてくれないかな。

ムッとしてしまい、社長の方へ身体の向きを変えた。


「申し訳ありませんが、私は下手に社長を慰めようと言ったわけではありませんから! ……実際いますし、社長のことを尊敬している社員がここに」

「――は?」


すぐに社長は私を見つめ、マヌケな声を上げた。


「何言っている。さっきも言っただろ? 顔を見れば一発で分かると。お前が誰よりも分かりやすい」


「っなら分かっていただけませんかね!? ……最近の私は違うと思いませんか? 以前ほど社長のこと嫌いじゃないですし。……それに言っておきますけど、昔から社長のことは嫌いでも上司としては尊敬していましたから」


ポツリポツリと述べていくと、社長は信じられないと言いたそうに私をガン見してきた。
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