ツンデレ社長の甘い求愛
カイくんを撫でる手は下がっていき、ギュッと握りしめてしまったときだった。

カイくんは私の気持ちを察してか、頬を舐め始めた。


「え、ちょっとカイくん? くすぐったいよ」

自然と笑えてしまう。

するとカイくんは安心したように尻尾を左右に振り始めた。


そっか、カイくん私のことを励ましてくれたんだ。

「頑張れ」って言ってくれているって勝手に解釈してもいいかな?


「ありがとう、カイくん。カイくんのおかげで勇気が沸いてくるよ」


社長との距離が近づけば近づくほど、打ち明ける事に対して不安が増してしまう。

でも恐れてばかりいてはだめだよね。

それではなにも解決できないし、社長に自分の気持ちを伝えることもできないもの。


「今度会ったら、ちゃんと話すね」

「ワンッ!」

「よし、今日はちょっと豪華な夕食にしちゃおう! それ食べて明日からまた頑張らないと!」

「ワンワンッ!」


カイくんに元気をもらい、夕食の食材を調達するべくスーパーへと向かっていった。
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