ツンデレ社長の甘い求愛
「どうでしたか? 社長と熱い夜を過ごせましたか!?」


けれどこの純粋な目を見れば、亜美ちゃんに悪意がないことは一目瞭然。

彼女のことだ、私のためを思ってのことだったのだろう。

そう思うと怒りは薄れていく。

そしてひたすら顔を引きつらせた。


「まぁ……それなりに」

「きゃー! 羨ましいです!! 皆さん聞きましたか!?」


亜美ちゃんの声にみんなから「楽しめてよかった」とか「仕事はしっかりこなして楽しむところは、さすがだな」と言った声が飛び交う。


噂はこうやってどんどんひとり歩きしていくんだろうな。

みんなの話に相槌を打ちながら、デスクへと向かい就業時間を迎えた。



「かすみ先輩、今日はどうされますか?」

「ううーん、出張で空けていた分の仕事が溜まっているから、コンビニにしちゃう」

「了解です」

昼休み、いつものように亜美ちゃんが声を掛けてくれたけれど、予想以上に仕事が押していて断ってしまった。
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