ツンデレ社長の甘い求愛
「私はずっとおふたりのおそばにいながら、なにも行動に移すことはできませんでした。……いや、会長の気持ちを考えて大喜様には話さないのが得策だと思っていたんです。会長のお気持ちを大切にしてあげたいと」
「浅野さん……」
すると彼は困ったように微笑んだ。
「しかしそれは大きな間違いでした」
そう言うと浅野さんはあの日の病室でのふたりの様子を、とても嬉しそうに話してくれた。
会長は発作が起き緊急搬送されたものの、命に別状はなく今週末にも退院できる予定らしい。
病院に社長が駆け付けたとき、会長の容態は落ち着いていて眠っていたけれど、社長は会長が目を覚ますまでずっと付き添っていた。
その間、浅野さんは社長に怒られたらしい。
どうして大事なことを、俺に報告しないんだって。
聞いていたら、もっと身体を大切にさせていたと。
会長は時折出社して仕事をこなしていた。そのことについても、どうして止めなかったと責められたらしい。
それから数時間後、目を覚ました会長は目の前に社長がいて酷く驚いたとか……。
最初はお互いぎこちなかったらしいけど、随分と長い時間、病室でふたり話をしていたようだ。
そして社長が帰宅後、会長は浅野さんの前で涙を流したと――。
聞いているこっちまで胸がいっぱいになり、目頭が熱くなってしまった。
「浅野さん……」
すると彼は困ったように微笑んだ。
「しかしそれは大きな間違いでした」
そう言うと浅野さんはあの日の病室でのふたりの様子を、とても嬉しそうに話してくれた。
会長は発作が起き緊急搬送されたものの、命に別状はなく今週末にも退院できる予定らしい。
病院に社長が駆け付けたとき、会長の容態は落ち着いていて眠っていたけれど、社長は会長が目を覚ますまでずっと付き添っていた。
その間、浅野さんは社長に怒られたらしい。
どうして大事なことを、俺に報告しないんだって。
聞いていたら、もっと身体を大切にさせていたと。
会長は時折出社して仕事をこなしていた。そのことについても、どうして止めなかったと責められたらしい。
それから数時間後、目を覚ました会長は目の前に社長がいて酷く驚いたとか……。
最初はお互いぎこちなかったらしいけど、随分と長い時間、病室でふたり話をしていたようだ。
そして社長が帰宅後、会長は浅野さんの前で涙を流したと――。
聞いているこっちまで胸がいっぱいになり、目頭が熱くなってしまった。