ツンデレ社長の甘い求愛
「でもかすみちゃんもまだまだ若いつもりでいるかもしれないけれど、もう二十八歳でしょ? 三十歳なんて目と鼻の先じゃない」


「由美ちゃん、せめて食事中はそういう話はやめてよー……」


テーブルに由美ちゃんがテイクアウトしてきてくれた中華料理を並べ、美味しい料理に舌鼓を打っているときに出す話題じゃない。

せっかくの美味しい料理の味が落ちてしまう気がする。


箸を休めジロリと見つめるも、由美ちゃんは悪そびれた様子も見せず話を続けた。

「あら本当のことじゃない。かすみちゃん、最後に恋愛したのはいくつ? 確か大学生のときじゃなかった?」


図星にギクリ。

「それはまぁ……そうだけど、仕事始めちゃったからさ」


チマチマとおかずを口に運びながら反論するものの、すぐに由美ちゃんが身を乗り出し声を被せてきた。

「なにが仕事よ! 彼氏を作っても休日までメイクしたりオシャレに気遣うのが、面倒になっただけでしょ?」

「うっ……!」

どこまでも図星すぎて、返す言葉が見つからない。
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