ツンデレ社長の甘い求愛
「あの写真を撮ったのは仙田くんだなんて、嘘、だよね?」


信じたくなくて声が震えてしまう。

けれど仙田くんはなにも答えてくれない。


「だって私たち、同期で同じ部署で……。よく愚痴を言い合ったり、相談し合ったりしてきたよね?」


それなのに、嘘でしょ? 仙田くんがあの写真を撮ったなんて信じたくない。

「仙田くんじゃないよね……?」

何度も何度も問いかけてしまう。

お願いだから嘘だと言って欲しい。

でもそんな私の願いも虚しく、彼は閉じていた瞼を開けると、険しい表情で私を見据えた。


「俺……ずっと馬場に嫉妬していたんだ」

「――え」

いきなりそう言うと、彼は拳をギュッと握りしめ、話を続けた。


「同期として同じ部署に配属され、なにかとお前と比べられてばかりだった。戦略会議で馬場の企画が通るたびに悔しかったよ」

「仙田くん……」

初めて聞く彼の胸の内に唖然としてしまう。


「そうしたら馬場が社長と付き合っているっていうじゃないか。それで納得いったよ。馬場の企画が通っていたのも、お前が社長に毎回強気でプレゼンできたのも、全部社長と付き合っていたからだって」


「そんなわけっ……!」
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