ツンデレ社長の甘い求愛
「まぁ、以前よりは普通に話せるようにはなったかもしれないな」

「そうですよね。見ていて微笑ましいです」

今の関係がずっと続けばいいなと思うから。

すると大喜さんは少し考え込んだ後、なぜか周囲を見回しコソッと耳打ちしてきた。


「じゃあじいさんの希望、そろそろ叶えてくれる?」

「――え?」

びっくりし顔を上げると、目を細め微笑む大喜さんが言った。


「ふたりの時間も大切だけどさ、家族が増えるのもいいなって思って。……じいさんもいるし騒がしくなると思うけど、楽しいだろうな」

「大喜さん……」


思わず想像してしまった。そんな未来を。

「じゃあ、もうひとり……家族増やしますか?」

彼の様子を窺いながら尋ねると、大喜さんは顔をクシャッとさせて笑った。

「いいね、増やそうか」

「え、キャッ!?」

いきなり大喜さんは私の腰に腕を回し抱き上げたものだから、彼の首に腕を回してしまった。

「可愛いだろうな、かすみとの子供」

そして相変わらず嬉しそうに私を見上げてくる。

「間違いなく可愛いですね」

そんな彼につられるように、私まで笑ってしまった。


大喜さん、これからも幸せに暮らしましょう。
大切な存在と共に。

そして新しい命を迎えて――。


END





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