好きになるまで待ってなんていられない


身体はやっぱり熱い。熱さが増してしまった。

先にお風呂に入ろうかな。
充分気をつけて入れば寝落ちする事も無いだろうから。

お風呂を溜めた。

少しご飯を食べよう。
一杯分の冷凍してあるご飯を温め、餃子を焼いた。
途中、お風呂が溜まったから取り敢えず止めて、ご飯を優先した。
卵とワカメで中華スープを簡単に作り、お豆腐にザーサイをのせゴマ油とラー油を掛けた。

「頂きます…」

今更解ってはいるけど。
決して早食いじゃなくても、一人だと作って食べてが淡々とした流れ作業のようだ。食べ終わるのも早い。

「ご馳走様でした…」

さっき作ったのに、もう片付けなきゃいけない。
この感覚…、社長はもっと寂しい気持ちで食べる事になってるのかな。

…。

結局、ご飯を食べて直ぐにお風呂には入れない。

折角溜めたのに…温くなるだけだ。段取りが悪い…。
シャワーならこんな事が無かったから。言い訳だけど。

ボチボチ大丈夫だろう。

残りのヨーグルトを一気に飲んだ。…よし。


お湯を足してお風呂に入った。
んー、。ふぅ。…。…気持ちいい…。

身体のあちこち、何も跡が見える訳ではないが、社長が触れた余韻を感じる。
若い頃とは違う…。
沢山話した。
初めは大人の余裕を持ちつつ、でもどこか急くような感じもありつつ。…いい大人なのに、求めるばかりに…反対に子供のようになってしまったのかも知れなかった。

社長は私を見て変わらないと言った。
そんな事は無い。…絶対無い。
体型は…肉付きの位置も昔とは違ってくるものよ。…どういう意味だったんだろう。

でも社長は変わってなかった。年齢は違っていても、違ってなかった。…若い頃の艶々の肌とは言わないけど。印象は変わらなかった。
触れる感じ、抱きしめる感じ、…。そうか、社長もこの事を言っていたのかも知れない。
何も変わっていなかった。

はぁ……自然にしていようかな。都合のいい話だけど、自然の流れに、成り行きに任せて見よう。
その上で、ドキドキと求める気持ち、会いたい気持ち、知りたい気持ちが増して来るのなら、それが私の正直な気持ちだと思う。

いけない。

こうして考えているから、…その内うっかり寝てしまうんだ。
もう、今が出るタイミングって事だ。


ワンピース型のルームウェアを頭から被り、ベッドに俯せた。
あぁ…ポカポカして、物凄く…眠れそう。

…。

…身体の疲れと、この気持ちいい感じ…。丁度何もかもバランスがいい…。



カ、チャ。

ん?、…。

…。

……ん?…夢?

背中に覆いかぶさられる感じ…。ゆっくり返されて抱きしめられてる気がした。

…夢…なの、かな。……。ゆ、め?

…。
< 105 / 150 >

この作品をシェア

pagetop