好きになるまで待ってなんていられない
部屋の中まで辿り着き、シャワーを浴びた。
朝から既に二回目だ。
はぁ。今日は少しはお化粧、綺麗に仕上がるかも知れない。
すっぴんの頬。少しだけピンク色がかっている。血色がいいって確かこういう状態だった。
はぁぁ。珈琲、飲みたくなったな。
あ…ベランダのサッシ。
はっ、部屋の中…大丈夫だろうか。3階だからって、侵入されないって思ってるのは危ない考えだ。
開けたままで留守にして、…誰かが部屋に潜んでいたらどうしようかとか、今の今まで忘れていた。確認もしないで悠長にシャワーしてたなんて…。恐。
結局、何も異常は無かった。…全くの結果論なんだけど。
鍵をかけていたって侵入されないって保障は無いのに。
…一応、クローゼットも全部開けてみた。…ほぉ。誰も居ない、良かった。
こんな所に潜んで居られてもし出くわしたら、多分、気絶してしまう…。あとは…分からない。
「ミンちゃん、…おはよ。朝帰りしちゃった」
…。
お線香に火をつけた立てた。
「おはようございます。不良オバサンになりました。ごめんなさい。あ、…無事でした」
心無しか、お線香、煙たいな…。
あー、何とかいつもの時間に追いついて来たな。
ゆっくりニュースチェック出来る時間も出来た。
今日は少し早目に出なきゃいけない。
…避ける訳じゃないからね。仕事上だから。
んー、髪、そろそろ切りたいな。でも…。
手で梳き上げられた事、思い出してしまった。
はぁ、何、朝からドキドキする事、考えてるの。
…色々思い出すから駄目よ。はぁ。仕事頭にしないと…。
今日は月曜日、週は始まったばっかりなんだから。
…先は長いのよ。