極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「すぐにわかるよ」

思わせ振りな彼の口調。

……何か絶対企んでる。

ジト目で恭介を見れば、彼は私をじっと見つめて手を絡めてくる。

伝わる彼の体温。

恭介の顔はもちろん好きだけど、彼の細長い指も、大きくて骨ばった手も好きだ。

……でも、恭介のだから好きなのかもしれない。

他の人の手を見ても何も感じないし……。

タクシーは表参道の高級ブティックの前で停車した。

白い外観でシルバーのロゴで『アンジュ』と書かれている。

ここって雑誌にもよく載ってる有名セレブ御用達の店じゃない?

何でここに?

恭介がタクシーの支払いを済ませると、彼に手を引かれて店の中に入った。

白とブルーのクリスマスツリーが飾られ、店内はシックな雰囲気。

黒いスーツ姿の女性店員がやって来ると、恭介が口を開いた。

「彼女に似合いそうなカクテルドレスを何着か見せてもらいたいんですが」
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