極上な御曹司にとろ甘に愛されています
恭介が穏やかに微笑むと、目の前にいた店員の顔がほんのりピンクに染まった。

……そりゃあ、彼の笑顔は瞬殺力が半端ないよね。

それにしても、カクテルドレスって、一体どこ行くの?

私……ここの服を買うほど余裕ないんですけど……。

ひとり不安になっていると、店員が二着ドレスを持ってきた。

「じゃあ、萌、合わせてみようか」

恭介はニコニコ顔。

「……着るだけですよ」

そんな恭介の顔を見ながら、溜め息交じりの声で言う。

店員からまずブルーのサテンのドレスを受け取りフィッティングルームに入る。

中でそっと値札をチェックすれば、十三万と書かれていて絶対に買えないと思った。

「買わないのに試着の意味があるんだろうか?」

小声で呟きながらドレスを着て、鏡をチェックする。

……普段ブルー系はあまり着ないせいかしっくりこない。

フィッティングルームのカーテンを開けて顔を出せば、恭介はソファに腰掛けながら優雅にコーヒーを飲んでいた。

私の着せ替えよりも、恭介の着せ替えの方が私的には楽しいのにな。
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