極上な御曹司にとろ甘に愛されています
「これも私には似合わないみたい」

「そんなこと言われると、余計気になるんだけど」

恭介はソファから立ち上がると、私の方にやって来てカーテンを勢いよく開けた。

彼は頭のてっぺんから爪先までじっくり眺めて、ニヤリとする。

「どこが似合ってないって?」

「私にしては派手かなって……」

恭介に見られるのが恥ずかしくて、私はカーテンを強く握り締めた。

「他の男には見せたくない気がするけど、今日くらいはいいかな。すみません。これ、このまま着ていきます」

恭介が店員に声をかけ、スーツの内ポケットから長財布を取り出して、カードを手渡す。
「待って!こんな高いの買えないですよ!」

慌てて恭介を止めるが、彼は笑って「大丈夫だよ」って言って店員にも目で“お願いします”と合図する。

「ボーナス出たからって十八万なんてドレスに払えませんよ!」

声を潜めて抗議するが、恭介は何食わぬ顔で「株で儲けたから」と言うだけ。

「でも、それは恭介のお金でしょう?恭介のために使わなきゃ」
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