極上な御曹司にとろ甘に愛されています
恍惚とした表情の彼女は、目を開け正気に戻ると「何で……キスなんか?」と戸惑いながら俺に問いかけた。
その綺麗な漆黒の瞳に俺が映る。
「華ちゃんが好きだから……かな?」
「好きだ」と自信を持って言えるほどまだ確信はしていない。だから、この気持ちの正体をはっきりさせたい。
「真木誉……」
華ちゃんは俺の言葉が信じられないのか、呆然とした様子で俺のフルネームを呟く。
「そこは、誉って呼ぶとこだな」
すかさず華ちゃんに注意して、俺はある提案をした。
「ねえ、華ちゃん、結婚前提で俺と付き合ってみない?自分で言うのもなんだけど、俺って有能だし、イケメンだし、出世コース歩んでるし、優良物件だと思うよ」
「……自分で言いますか?」
華ちゃんは憎まれ口を叩くが、その顔は赤く染まっていて言葉にいつものようなキレがない。
「この俺が口説いてるんだけど。華ちゃんだって俺のこと好きなんだから断る理由なんてないだろ?」
「か、勝手に好きだなんて決めつけないで下さいよ!」
「華ちゃんは好きじゃない相手とあんなキス出来るんだ?」
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