極上な御曹司にとろ甘に愛されています
冷ややかな声で皮肉を言えば、華ちゃんは言葉を詰まらせる。
「そ……それは……」
「俺から逃げようと思っても無駄だよ。まあ、眼鏡も壊れて、腰も痛めたその状態じゃ逃げようにも逃げられないけどね」
そう、華ちゃんには逃げ道はない。
俺は自分が踏んづけて使い物にならなくなった彼女の眼鏡にチラリと目をやる。
「なんならもう一回キスしようか?誰かに見られるかもしれないけど」
目を細めて意地悪く告げると、華ちゃんは涙目で俺を見た。
「……う、浮気はしませんか?」
以前の俺を知ってるし不安なんだろうな。
「しないよ。もうそういうの飽きた。信じられないなら、一生をかけて証明してみせるよ」
その言葉に嘘はない。
俺は本気だ。
数多の女と遊ぶより大事な女を一生愛する方がいい。
「本当に?」
「ああ。華ちゃんがいてくれるならタバコをやめてもいい」
とびきり甘い声で言って、華ちゃんに微笑む。
「絶対ですよ」
「約束する」
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