極上な御曹司にとろ甘に愛されています
水を飲んだらまた寝よう。

そんなことを考えていると、被っていた布団をガバッと勢いよくはがされた。

身体がブルッと震える。

「卓、もうちょっと優しく……‼」

目を開けて卓に文句を言おうとしたが、驚いたことに目の前にいたのは卓ではなかった。

え? 高橋さん?

彼が手にペットボトルを持って立っている。

「卓のことは好きだけど、こんなに懸命に看病したのに、弟と俺とを間違えられるのは面白くないな」

高橋さんはニコッとしながら告げるが、その目は決して笑っていない。

え?

ええ~?

「な……何で高橋さんがいるの?」

驚いて思ったことをそのまま声にして飛び起きれば、高橋さんはムスッとした顔で言った。
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