ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
「何しに来たんだよ」
「何しにって・・・私、来ちゃいけないの」
「いや別に・・ただ、来るなら来ると前もって連絡しろよ。マナー違反だろ、それ」

仏頂面に不機嫌なヒソヒソ声。
そして先ギレして私の方が悪いと持って行く話法。

明らかにこの人は、何かを隠してる。
自分の悪事を棚に上げて、私を悪者に仕立て上げようとしている!

彼の態度に、今度は私がブチっとキレた。

「はあ?私、あなたんちの鍵持ってんだけど。そしてこれくれたのはあなたよね。そのときあなた、こう言ったわよね。“いつでも俺んちに来ていいから”って。もしかして忘れたの?ずーっと仕事以外では会ってなかったから」
「いや。忘れてない。だから鍵、作り替えたんだ」
「・・・は?」

鍵、作り替えた・・・?って、私の聞き違い?

私は眉間にしわを寄せて、少し上目遣いで瞬治さんを見た。
腕を組んで私を見ている彼は、なんだか開き直ってるように見える。

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