ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
嬉しさが私の全身に広がっていく。
やっぱりこの人は、意地悪な小細工をするような人じゃない。

またしても笑顔になった私は、望月さんを椅子代わりにするように彼の腿にそーっと腰かけた。

うわぁ。望月さんが近い!
ここまでお互いの体が接近するのは、エッチの時くらいだもんね・・・ってこら私!
一体何考えてんのよ!

心の中で自分を叱っていたら、望月さんの大きな手が目の前に現れた。

「え」
「写真」
「あ。あぁ、すみません。はいっ」
「もう少し俺にくっつけ」
「あぁはいはいっ」

・・・あったかくて心地いい。
この人の香りも好き・・・。

思わず安堵の息をフゥとついた私は、体を丸めると、望月さんの鎖骨あたりに顔の右半分をつけて、彼の体を枕のようにしながら、思いっきりすり寄った。
そして、じーっとエコー写真を見ている望月さんの真剣な顔に、しばしの間見入った。
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