ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~
「幸い、避けたおかげでかすった程度で済んだからな。刺された傷は体には残ってねえ。だが、俺に黙って勝手に坊の命を消されたことは、10年以上経った今でも悲しみや悔しさとして俺ん中に残ってる。だから俺は、おまえが事前に俺に言ってくれたことに対して“ありがとな”と言ったんだ」
「そぅでしたか・・」
「なあ。都木(つき)」
「はい?」
「おまえが双子のことをどう思ってんのか、俺は知らねえ。だが俺は産んでほしいと思ってる。おまえの事情だってあるからな。坊のことを持ちだしておまえの同情誘って不公平だと言われてもしょうがねえ。それは俺も認める。だが、それでも俺・・・」
・・・え?望月さん。まさか・・・。
ハッとした私に追いうちをかけるように、望月さんが私を抱く手に力を込めた。
ただし、私を潰さない程度にちゃんと加減をして。
そして彼は、半分泣いてるようなしゃがれた声で「産んでくれ」と・・・私に懇願した。
「そぅでしたか・・」
「なあ。都木(つき)」
「はい?」
「おまえが双子のことをどう思ってんのか、俺は知らねえ。だが俺は産んでほしいと思ってる。おまえの事情だってあるからな。坊のことを持ちだしておまえの同情誘って不公平だと言われてもしょうがねえ。それは俺も認める。だが、それでも俺・・・」
・・・え?望月さん。まさか・・・。
ハッとした私に追いうちをかけるように、望月さんが私を抱く手に力を込めた。
ただし、私を潰さない程度にちゃんと加減をして。
そして彼は、半分泣いてるようなしゃがれた声で「産んでくれ」と・・・私に懇願した。