ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~ 
いつの間にあいつに惚れていたのか、それは俺にも分からない。
たがあいつの存在は、いつの間にか俺の心に入りこんでいた。

俺に少し体重を預けてきた明里を、俺はしっかり抱きとめた。
こいつ、実は気分悪いんじゃねえのか?

だが「タクシー拾うか」と俺が聞いても、明里は首を横にふるだけだ。

「余計吐き気増すか」
「違っ・・もぅ。望月さんっ」
「なんだよ。なんでここで怒るんだよ。訳わかんねえ・・」
「こういう時は、キスするの」
「・・・は」

何言ってんだ、こいつ。
俺、こいつの思考についていけてねえ・・・。

俺は明里をしっかり抱きしめたまま、こいつの顔をじーっと見た。

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