ムーンライト・テンプテーション ~つきあかりに誘われて~
「なんだよおまえは。叫ぶなよ。ったく」
面倒臭そうにブツブツ言ってる望月さんの声が上から聞こえる。
でもこの人は、「泣くな」って言わなかった・・・。
と、私が思ったそのとき、私の左肩に大きな手が添えられて。
そして望月さんのもう片方の手は、私の後頭部をヨシヨシと撫でてくれた。
・・・あったかい。
私の背中には望月さんの腕が当たってるから、上半身ぜーんぶ包み込まれてるみたいな感じがする。
これって・・・この人流の慰め方、なのかな。
なんか、武骨な人が作った優しい繭に包まれてる感じで、気持ちいい・・・。
望月さんは、私を抱きしめ、頭を撫でながら、「家まで送ろうか」と聞いてきた。
「お父さんとお母さん、心配してんだろ」
「・・え。お父さんとお母さんって。わたし、そんな・・・子どもじゃないですよ。それに私、ひとり暮らししてるから、両親は、私が今、道端で泣いてるなんて知らないし・・」
「そっか。おまえ小っちぇえからな。ついガキ扱いしちまって。ま、俺から見ればおまえはガキみたいなもんだが。とにかく悪かったな。で。どうする?」
「・・・飲む」と呟いた私は、少しだけ望月さんを押した。
それを合図に、望月さんは私の頭を撫でるのを止めた。
なんか・・名残惜しいなぁと思いながら、私は望月さんを見上げた。
面倒臭そうにブツブツ言ってる望月さんの声が上から聞こえる。
でもこの人は、「泣くな」って言わなかった・・・。
と、私が思ったそのとき、私の左肩に大きな手が添えられて。
そして望月さんのもう片方の手は、私の後頭部をヨシヨシと撫でてくれた。
・・・あったかい。
私の背中には望月さんの腕が当たってるから、上半身ぜーんぶ包み込まれてるみたいな感じがする。
これって・・・この人流の慰め方、なのかな。
なんか、武骨な人が作った優しい繭に包まれてる感じで、気持ちいい・・・。
望月さんは、私を抱きしめ、頭を撫でながら、「家まで送ろうか」と聞いてきた。
「お父さんとお母さん、心配してんだろ」
「・・え。お父さんとお母さんって。わたし、そんな・・・子どもじゃないですよ。それに私、ひとり暮らししてるから、両親は、私が今、道端で泣いてるなんて知らないし・・」
「そっか。おまえ小っちぇえからな。ついガキ扱いしちまって。ま、俺から見ればおまえはガキみたいなもんだが。とにかく悪かったな。で。どうする?」
「・・・飲む」と呟いた私は、少しだけ望月さんを押した。
それを合図に、望月さんは私の頭を撫でるのを止めた。
なんか・・名残惜しいなぁと思いながら、私は望月さんを見上げた。