あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ

「あくまでも、10年以上は先だってことだけどね。
例えば、抽象的知識が必要な職業とか、人と関わる仕事、説得が必要だったり、サービス志向性が求められる職業は残る可能性が高い。
逆に、特別の知識やスキルが求められない職業や、データを簡単に扱うだけの仕事は、人工知能等で代替できる可能性が高いわね」


「代替できる可能性って」


「仕事なくなるってこと?」


「ええ」




気が付いたら、彼女にまっすぐ見つめられていた、

「栗原さん?」

きれいな瞳に見つめられて、ドキッとしてしまう。
これは、国崎君じゃなくても、クラッときそうだ。

「はい」

でも、この美女は、相手の気持ちを凋落することになんか、興味を示さず、仕事への話に夢中になってる。

「裕二の話だと、マッチングはいいみたいね。テストケースとしてはいい感触だって捕えられてるみたい」私の様子をうかがいながら言う。


「いい感触って?」と国崎君。


「評判がいいってこと」


「そうなんですか。私は、あまり役に立ってるのかどうかわかりませんけど」
こんなすごい方に、褒めてもらうと体がこそばゆくなる。


「栗原さんのコミュニュケーション能力これが一番高く評価されたのよ」


「なんだか、ピンときませんけど」


「すぐに慣れるわよ」
そうでしょうか?


< 137 / 240 >

この作品をシェア

pagetop