あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
――社長より
なんだこれ?
いたずら?
送信先のアドレスが、社長だって?
メール開いても大丈夫かなあ。
いたずらかなあ。
「課長?すみません。ちょっと来ていただけますか?」
目の前にいる裕二さんに声をかけた。
「どうかしたの?」
顔を上げて彼が答える。
彼が来て、パソコンの画面をのぞいた。
メールの送信元の社長っていう文字を見ると、課長は笑って言った。
「本物だよ。いつもそうやって「社長」って書いて送ってくる」
ここは、朝のオフィス。
今、会社に着いたところだった。
課長と私は、一晩一緒に過ごして、一緒に会社に来た。
そうして、自販機でコヒーを買って、席に着く。
これが、毎日の日課になっていた。
国崎君も、恵麻ちゃんもまだ来ていない。
マウスを握ってる私の手に、彼の大きな手が重なってる。
「俺にも、同じメールが届いているから、中を見てみれば?」
ふわっと彼の腕が私を包み、こめかみに軽くキスされた。